アドラー心理学講座に参加してくださった方から、
こんな子育てのお悩みをいただきました(^^)
◆Question
障がい児の保護者に対しての言葉がけを知りたい。
支援者として、障がいというデリケートな問題を抱えた保護者に対して、
どのように対応したら良いのかな?と考えてしまいますよね。
「障がい受容」は保護者にとって、本当に大変なハードルだと思います。
ひとくくりに「障がい」といっても、その程度や症状は様々。
特に保育園などまだお子さんが小さい環境では、
そのような診断を受けていなくても、
子どもたちの問題行動に困り感を抱えている親御さんは
たくさんいらっしゃいます。
ですから、万人に効果がありますよ!といった
万能薬のような言葉がけは、残念ながらありません。
ただ、私も関わるときに心がけていることや
その当事者の保護者さんたちからお話を伺ったことを、
少しシェアさせていただきますね!
◆まずはとことん傾聴!!
すぐにでも必要な支援につないであげたい!と思ってしまいますが、
まずはご両親が特性を受容し、その支援を自ら求めることが大切です。
それは、家族として一生付き合っていかなければならないからです。
「こういった方法があるよ!」すぐにとアドバイスをするのではなく、
まずは保護者の不安や戸惑いを受け止める姿勢が大切です。
子どもの特性をすっと受容できる方もいれば、
時間のかかる方もいらっしゃいます。
どこでひっかかっているのかもそれぞれです。
どこに困り感や不安を抱えているのかをまずはしっかり「傾聴」します。
◆「共感」の姿勢を大切にする
「共感」というのは「励ます」ことではありません。
保護者「うちの子、ちょっと落ち着きが無くて心配なんです。」
支援者△「お母さん〜こういうことは個人差があるから心配しなくて大丈夫よ〜〜!!」
元気づけるためとはいえ、保護者としては「不安」なのです。
保護者「うちの子、ちょっと落ち着きが無くて心配なんです。」
支援者◯「そっかー、落ち着きが無いと心配になっちゃうよねー。」
とまずは不安や思いを共感して、受け止めることが大切。
その後はどういった行動を見てそう思うのかなど、
具体的な事例を取り上げて話をするようにしましょう(^^)
「この先生に相談してもわかってもらえない」と思われるのが一番怖いんです。
そして大切なのは「一緒に」というキーワード!
実際に障がい児の保護者の方からお話を伺った際に、
「一緒に考えていきましょうね!」と言ってもらえるだけで
すごく安心しますと話されていました。
◆子どもの良いところを積極的に伝える
人一倍、子育てにエネルギーがかかってしまうため、
日々の忙しさに追われて、
ついつい良いところに目がいかなくなってしまう保護者の方も多くいらっしゃいます。
そんなときは積極的に支援者から良いところを伝えてあげましょう!
良いところはあたり前の中にたくさん隠れています!
「お友達と仲良く過ごせているね!」
「ご飯全部食べられたね!」
「今日学校に来れたね!」
と良いところをたくさん探して伝えてあげてくださいね♡
実際に私もどういう支援をしてくれると嬉しい?と
よくご質問したりします(^^)
・特別扱いをされるより、同じように接してくれたことが、
逆に相手も受容してくれていることが伝わって嬉しかった。
・子どもの障がいについて簡単に「わかる、わかる」と言われるより、
「私にはあなたの気持ちを完全にわかってあげられないかもしれないけど、
何かできることがあったら相談してね」と言われることが嬉しかった。
・本当にどうすれば良いかわからなかったので、
聴いてくれるだけでとってもありがたかった。
などのお話をよく伺います♡
ただ、気をつけなければいけないのは、
本当に保護者の方の不安も一人一人違うということです。
やはり、まずは「傾聴」ですね!!
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