アドラー心理学では
「◯◯ができない」「◯◯する時間がない」といった言い訳を言ってしまうとき、
実はもう既に自分の中で「しない」と決めていると考えていきます。
私もよく「◯◯する時間がない〜〜〜」と
つい言ってしまいそうになるのですが、
そのときには「自分でしない」と決めているのだなと切り替えるようにしています(^^)
今回も参加者からこんなご質問をいただきました。
●「勉強する時間がない」ということは、
自分が勉強をしたくないという風にアドラーは理解する。
ではそれを改善する「目的論」は「勉強したくない」という自分を
どう変えていくのかご教示ください。
アドラー心理学を使って考えてみると
「勉強をする時間がない」といったとき、
それは「勉強をしない」と私たちが決めていることになります。
では、そんな自分を変えたいな〜と思ったとき、
どのように考えていけばよいのでしょうか(^^)?
今の自分自身の状態を考えるときに、
(どうしてこうなってしまったのだろう??)と
原因や過去に注目していくのではなく、
目的に注目をしていくのが「目的論」の考え方です。
「勉強する時間がない」という事例で考えてみると、、、
■ 原因論
・勉強が難しくて理解できないから
・目的が明確になっていないから
・集中力がないから
・幼少期に遊んでばかりいたから
■ 目的論
・休憩したい
・勉強する目的(モチベーション)を明確にしたい
・もっと別のことがしたい
このように出てくる答えが変わってきます。
「目的論」の方が前向きで次に行動に移しやすいですよね(^^)
「勉強する時間がない」と言ってしまう克服法のまず1つめが、
自分で勉強しないと決めていることをまずは受け入れて、
「自分の目的を明確にする」ことです♪
何をしたいから今は勉強をしたくないのか?
問いかけてみましょう。
私もよく「時間がない」という言い訳をしてしまうのですが、
そのときによく出てくるのは・・・
ゆっくり休みたい。(充電したい)
→ 解決策
・今日は早めに寝てしまう
・休みの日はゆっくり休んでみる
・家に仕事を持ち込まない
目的を明確にしたい(なかなかスイッチが入らないとき)
→解決策
・切り替えて本を読んでみる
・なんのためにその仕事(勉強)をしたいのか書き出してみる
※夢を描く感覚です(^^)
この2つはよく出てくるので、
それに合わせた解決策に行動を移してみます。
意外と「休みたい」のに頑張ってしまうせいで、
効率が落ちたり、モチベーションが下がることもよくあるんですよ♪
ちなみにここでもやはり「自己決定」が大切ですから、
相手のことなら、きちんと相手が納得すると効果は抜群です。
例えばお子さんが「勉強する時間がない」と言っている場合、
まずは何がしたいのかを聞いてみます。
部活動に一生懸命になっているお子さんなら、
勉強をせずに部活に集中したい!と思っているかもしれませんし、
習い事に一生懸命になっているお子さんなら、
少しでも時間があれば練習時間に充てたいという気持ちもわかりますよね!
そこを「とにかく勉強はしないといけないの!」と
言ってしまうのではなく、
「あなたの目標のために、なぜ勉強が必要なのか」を
一緒に考えてみましょう♡
「部活のために強い学校に進学したい!!」
と気持ちが定まればやる気も上がりますし、
「習い事のために◯◯の知識も役立つ」
と思うとより熱心になりますよね♪
最近よくニュースで取り上げられていた、
卓球の張本くんの妹ちゃん(張本美和ちゃん)の紹介で、
練習の前に宿題や塾にまで行っているという話が紹介されていました。
インタビュー中に「頭の回転も卓球に必要」と
淡々と答えていたのがとても印象的で、
きちんと目的を持っているから何にでもエネルギーを注げるのだなぁと
納得しながらテレビを見てしまいました(笑)
ぜひ「◯◯する時間がない」という言い訳が
頭の中に浮かんできてしまったら(笑)
「どうすれば時間をつくれるか」という方法だけでなく、
目的を意識するというマインドセットもお忘れなく〜〜〜♪
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